機密性の高い情報のため公開できませんが、とある筋の鞍上強化指令をお伝えしました。



着実に力を付け、逆算して順調に調整してきたことで「昨年よりも、前走よりも良いデキで挑める」というソウルラッシュにとって最大級のG1獲りチャンス。

3連複5点7030円的中をお届けした前走、富士S(G2)は「次を見据えつつ前哨戦なりに仕上がった」という状態で、団野騎手も「反応は良い時よりも鈍かった」と振り返るほどでも難なく2着と地力の高さを示しました。

この中間は1週前に団野騎手がビシッと追ってラスト1ハロン10秒8、最終追いはサッと流す程度で十分で、力強い脚捌きを見せているように態勢は万全です。

陣営内からは「このデキ、京都コース、荒れ馬場。仮にムーアが乗っていたらほぼ勝てるって状態」という声が出ているほどで、大一番での手綱を任された団野騎手としては、是が非でも勝ち切りたいところ。



前走は直線で選んだ進路が壁になってしまい手綱を引っ張るシーン。不完全燃焼な内容だったコントラポストに即巻き返しのチャンス。

陣営は「まともなら勝っていたとまでは言えないけど、もったいない競馬だったね。ただ、折り合いが付くようになっていたのは収穫で、今回の距離延長に繋がっている」と臨戦過程を説明。

続けて「久々をひと叩きした上積みはかなり感じる。時計が掛かったほうが力を発揮できるタイプだから馬場が渋るのも歓迎」と好条件が揃ったことで反撃ムードです。

辛口で知られる田辺騎手が惚れ込んでいた1頭だけに、乗り替わりは気の毒ですが、勝負の世界ですから仕方ない。捌きやすい少頭数のココで、本来の力強い末脚を発揮できればアッサリ勝ち上がれると見ています。

昇級戦でも条件好転なら逆転まであるレガーロデルシエロが対抗。

前走は小回りコースの福島らしく他馬も前へ前へと殺到したため、6枠12番とやや外目の枠にいた同馬は、それまでとは違った中団大外という位置取り。それでも、終始自分のリズムで走れていたことで、最終的には内の逃げ・先行馬たちを地力で捻じ伏せてみせました。

放牧先のノーザンF天栄で一頓挫あったため少し間隔は空きましたが、「目標をココに切り替えてからはしっかり負荷を掛けて順調に来ていて、バッチリ仕上がっています。久々を苦にしないタイプで、いきなりから好勝負を」と陣営は初戦から勝利を意識しています。

ルメール騎手も春の時点で高い評価を与えていた素質馬だけに、条件戦で簡単に止まるわけにはいきません。



有料のオフレコ情報を多分に含むため非公開。



G1タイトルは後一歩のところで取り逃しているものの、マイル路線で高いレベルで安定しているソウルラッシュは不安要素なし。

「早くから結果を出していた馬だけど、ようやく芯が入ってきた」と昨秋はマイルCS(G1)で2着、今春は安田記念(G1)で3着と、以前まで高い壁となっていたG1馬券圏内もクリア。

陣営も馬の仕上げ方、扱い方に慣れてきて、マイラーズC(G2)では大躍進のキッカケにもなったブリンカーを外す決断を下して完勝。「直線で抜け出した時にソラを使うことなく勝ち切れた」と手応えを掴み、前走の安田記念でも「昨年は追い切った後にデキ落ち気味だった。まだ東京がダメと決まったわけじゃない」との意気込みで臨むと、渋太く脚を伸ばして3着。

ココにきて不安らしい不安がなくなり、この中間は「先週の時点でキッチリ仕上がり、今週はサッと流す程度で整いました。前哨戦でも負けていられません」と万全の態勢で送り込んでいます。



全ての券種の払戻率が80%となり、そこから売上の5%相当額が上乗せされる神イベント【JRAウルトラプレミアム】の対象レース。

ココはマイル路線に切り替えたことで更なる飛躍が期待できるキープカルムを中心視します。

同世代の強敵たちと接戦を繰り広げながらもクラシック参戦は叶わず、夏競馬からマイル路線にシフト。

その初戦となった2走前は出遅れて後方から直線勝負に徹したところ、上がり3ハロン32秒7の鬼脚を見せて2着。前走は三浦騎手が上手く競馬を教えながら2番手から押し切り勝ち。時計の出やすい馬場とはいえ1分32秒4の勝ち時計は優秀で、まだまだ上を目指せる逸材です。

陣営は「最後の坂がどうかと思っていたけど全然問題なかったね。この中間も変わらず順調で、輸送が短くて直線が平坦な京都はベストかもしれない。正直ハンデは見込まれたけど、この条件と相手関係ならなら勝ってもらわないと」とかなり強気。

血統的にも期待は大きく、来年の今頃はトップレベルにいても不思議ではないだけに、“どのような勝ち方を見せてくれるか”を楽しみにしたい存在です。



左回りコースにこだわって使われてきたロードフォンスが夏を順調に越して、狙い澄ました適条件で初戦から勝負態勢です。

昇級初戦となった2走前は、外枠から先行集団の外目を追走する形となり、直線では前の馬たちが脱落する中、一列後ろで待機していたコパノニコルソンとのマッチレース。

激しい追い比べの末、ハナ差2着に敗れましたが、後に3勝クラスを楽勝し、先日のグリーンチャンネルCでも5着と健闘したバグラダスに5馬身もの差を付けていたのだから高く評価できます。

ただ、すぐに勝ち上がれると思われていた前走は、スタートで出負け、スローペースの後方大外という絶望的な位置取りとなり不完全燃焼。寧ろよく6着だったなという内容でした。

そして今回は、表には出ていませんが、陣営内から「ココは勝てるぞ!」との宣言が出るほど超強気の参戦。

約5か月ぶりの実戦となりますが、「1か月前に戻ってきてからダノンデサイルの調教パートナーを務めながら強めにビッシリ乗り込んできてキッチリ仕上がった。ゲート練習もしっかりこなしてきたし、自分のリズムで運べれば突き抜けていい」と超強気になるのも納得できるレベルで調整されてきました。

濃密な調整過程、陣営の自信度を考慮した上で混戦を断ち切れると判断しました。



前走、ハナ差で先着されたヒューゴが9/22(日)に3勝クラスを突破。マルチャレアルも足踏みしているわけにはいきません。

少し遡ると3走前の1勝クラス(良)での勝ち時計1分52秒7が同開催の2勝クラス(良)と同じ。3コーナー手前で先頭に立ち、そのまま突き放す完勝ぶりでした。

ユニコーンS(G3)は伏竜S出走を見送った経緯もあったように本調子ではなく、前走も当初は7/20(土)2勝クラスを予定していたところを「追い切りがオーバーワーク気味だから念のためスライド」というギコちない部分がありながら、不慣れな左回りで古馬相手にいきなり2着と能力の高さを見せました。

「内枠から揉まれるケースを心配していたけど無事クリアしてくれた。勝ちに行く競馬で内容的には良かった。前が厳しい流れになった分、勝ち馬に展開利があったかな」

と陣営も納得の様子。

この中間はいつものようにノーザンFしがらきでの放牧を挟んで再始動。

「以前よりも中身の濃い調教を消化できている。馬体も緩いところが抜けてきて、メンタルもしっかりしてきた。接戦だったヒューゴがこの間、勝ってたでしょ?ウチもこのデキなら負けていられない」と気合十分です。

大激走を期待する対抗馬はダブルジョーク

昆厩舎から小林厩舎へと転厩初戦となる今回。厩舎スタッフによると「変わった馬で馬房内で旋回癖があると聞いていたけど、そんな様子は見られない。調教再審査も無事にパスしているし、能力だけならいきなり通用してもおかしくない」と意外と前向きです。

東京ダ1400mでの3走前には、直線入口で最後方、大外に持ち出されて上がり最速の末脚で2着に食い込んだことがあるように、ハマった時の爆発力は見逃せません。

3週連続で追い切りに跨って癖を把握済みの長岡騎手の手綱捌きにも注目です。



ひと夏越して再始動となるシックスペンスがココにきて本格化ムード。

3連勝でスプリングS(G2)を制し、ダービー(G1)にも参戦しているように元々がハイレベルですが、当時は「膝の不安があるから皐月賞は使わずダービーに専念」「能力は間違いなく高いが、まだ馬体の成長が追い付いていない。ダービーが2か月後なら面白いのに」など、歯がゆいところがありました。

この中間は「1番大きいのは脚元を気にせずウッドでしっかりやれていること」と陣営が満足気に語るように、最終追いが坂路でしかできなかった馬が、ウッドコースを中心に楽に好時計を出せるようになっています。精神面の成長も大きいのでしょう。

高い操縦性と瞬発力が持ち味で、ルメール騎手も高評価していた素質馬が順調に成長してきたのであれば、強豪古馬が相手でも好勝負可能です。

対抗は昨年の勝ち馬エルトンバローズ

春はチャンピオンズマイル(G1)と安田記念(G1)で8着に敗れ、マイル路線の厳しさを痛感する結果に終わると、秋まで休養ではなく重ハンデを覚悟で真夏の中京記念(G3)に参戦。都合良く、今年は小倉の“芝1800m”が舞台でした。

1000m通過が57秒5の速い流れを6番手で追走すると、3,4コーナーで一気に進出して直線入口では先頭という強気な立ち回りで3着に残したように地力があるのは確かです。

この中間は「夏に1度使った分、緩んだところもなくスムーズに立ち上げられました。しっかり負荷を掛けて乗り込み、最終追いは軽めで十分なくらい。連勝で勝った昨年と同じくらいのデキにあります」と、先々のG1を見据えるのではなく目の前のG2を獲りにきました。

切れ味勝負にしないよう積極策で粘り込む形に持ち込めば、再び勝ち負けのチャンスは十分にあると見ています。



堂々たる2連勝中で充実著しいスターターン

2走前には、最終レースに騎乗予定がなくメインに乗ってすぐ帰りつもりだった幸騎手が「この馬なら乗る」ととても前向きなテン乗りだったというエピソードがあります。

前走は速いペースで逃げ切りを狙う2着馬を中団から一気に差し切って2馬身半差。速いペースも手伝って持ち時計を短縮、翌日の3勝クラスより0秒2も速いものですからレベルの高い内容でした。

陣営は「欠点らしい欠点がないのが強み。溜める競馬を覚えてきてレースぶりも良くなっている。背が伸びて、馬体の張りもあって成長を感じる。調教の動きも昔と比べて段違い」と饒舌で、ココも通過点といった様子。

また「敵はエコロガイア」と見ており、上位2頭が抜けている1戦。

そのエコロガイアは船橋と園田の2戦で馬体を減らしてしまい、しっかり間隔をあけた前走が「馬がうんと良くなっている。筋肉も戻ってきて具合はいい」と復調気配で、2番手追走から難なく2着。古馬相手、3勝クラスで通用するところを見せました。

この中間は「前走の反動は見られず、好調をキープできています。前走は大外枠から砂を被らず走れたのも良かったですね。スタートは速いし、ココも外に先行タイプはいないからしっかり自分の競馬ができそう」と自信タップリです。



秋のG1に向けて、初戦から抜かりない調整のレーベンスティールを中心視。

新潟大賞典(G3)こそ11着と大敗してしまいましたが、前走のエプソムC(G3)では59キロも何のその、楽々と突き抜けて完勝しました。

陣営はこの1戦で「新潟の時はイレ込みもあったけど、それ以上にソフトな仕上げが良くなかったことが分かりました」と振り返っており、この中間は「ビシッとやってきました。これならもう大丈夫のはず」と反省を生かして臨んでいます。

更に続けて「ひと夏を越して課題だった左右のバランスが良くなりました。ココはG1への通過点としたいです。ルメールも良いイメージを持ってくれているから楽しみです」と着実に成長していることをアピールしています。

普段は慎重な発言ばかりの田中博厩舎が強気なところも買い材料。先行力、自在性もありますから、今の中山でも上手く立ち回れるでしょう。



G1で馬券圏内になった馬はゼロ、重賞勝ち馬は3頭と神戸新聞杯らしからぬメンバー構成。オッズが示すとおりどの馬からでも入れそうな様相ですが、ここは春の実績を重視しつつショウナンラプンタが本命。

春には厩舎内で「能力はジャンタルマンタルより上」とNHKマイルCを制した僚馬を引き合いに出されるほど評価されており、3連単3万8360円的中をお届けした青葉賞では中団外目から末脚を伸ばしてアタマ差の2着。ダービー出走の切符を掴みました。

ただ、肝心の大一番では痛恨の8枠17番、青葉賞組の宿命で中3週では上積みが乏しかった。レースはスローペースで前々・内々を運んでいた馬のワンツー、3着馬も馬群に潜り込んでいたように、終始、後方・外々と真逆の位置取りでは流石に苦しかったです。

この中間は「ひと夏を越して春の疲れはリフレッシュ、心身とも成長して帰ってきました。課題だった口向きも改善されて乗りやすくなりました」と至って順調。8/23に山元トレセンから帰ってきてからは高野厩舎らしく坂路中心に乗り込まれ「力を出せる状態に仕上がった」と満足気です。

また、表には出ていませんが、メンバーで唯一、一貫して騎乗してきた主戦・鮫島駿騎手が3週続けて追い切りに騎乗している背景には「僕が上手く乗ることができれば“菊花賞”を勝てると思うんです」という期待の大きさが関係しています。

2年前にジャスティンパレスでこのレースを制し、菊花賞では0秒1差の悔しい3着に敗れた経験があるからこそ出てくる感触と意気込み。その本番に向けても簡単には負けていられません。



ブリンカー効果で成績が安定してきたトモジャアルマンドは今回の相手関係なら久々でも中心視。

戦歴的に少し前の話になりますが、3走前に接戦だったカミーロは後に1勝,2勝クラスを連勝、前走では次戦で勝ち上がったサンガネーブとタイム差なし。他にも、今回のメンバーと比べれば現級でソコソコやれている馬たちと好勝負した実績があります。

ここで1つ付け加えたいのが、近走で騎乗していたのは減量が利く若手ジョッキーたちということ。ブリンカーを必要としたように集中力に課題がある馬で、道中の進路取りや直線の追い比べなど、レース内容に物足りなさがありました。

今回は久々騎乗となるベテラン幸騎手。最終追いで感触を確かめて準備万端。減量の恩恵はなくなりますが、それ以上に馬が気を抜かずスムーズに走ることができれば前進の可能性が高まります。

陣営は「久々だけど先週ビシッとやって好時計。走りのリズム、バランスも良くて具合はいい。あとは集中力が最後まで保てば勝ち負け」とチャンス十分と見込んでいます。



下級条件の頃から目立ったスピード能力を見せてきたアドバンスファラオがいよいよ本格化ムード。

1勝クラスでの勝ち時計は同日の3勝クラスより0秒2も速く、前走も重馬場とはいえ過去3年で2番目の速さ。マイペースで運べた時の渋太さは証明済みです。

ここまで出世を妨げていたのは、イレ込みからくるゲート難。対策が実って徐々に改善してきて今では楽にハナに立てるほど。

更には「以前は調教で馬場入りを嫌がるところがあったけど、そういった面も解消されてきた。ゲートの件といい、精神面の成長が結果に結び付いてきた」と陣営は好調の要因を明かしています。

中2週でも手控えることなく、しっかり乗り込まれて「久々だった前走よりも行きっぷりが良くなっている。スピードに関してはオープンでも負けていないから、1200mでも自分の競馬に持ち込むだけ」と強気に送り込みます。

夏に旋風を巻き起こした森秀行厩舎の外国産ダート馬勢は、秋に入っても勢いが留まる気配はなく、同馬も一気に連勝まで見えています。

対抗は騎手、厩舎サイドがエラく強気のジュンウィンダム

大崩れすることなく順調にオープン入り。アッサリ負かしたエティエンヌが先週3勝クラスを勝利しましたが、どちらも騎乗していた津村騎手が「こちらの方が数段上ですよ。(ジュンは)まだ遊びながらで、集中力が出てくればもっと突き抜けていた」と絶賛していました。

約1か月ぶりですが、陣営も「前走は18キロ増とまだ余裕があった状態での完勝。休養効果が大きかったと思う。1度使って良くなっているし、引き続き落ち着きがあるのも良い。輸送もクリアしてくれたから今回も楽しみです」と昇級戦でも自信タップリ。

前が速くなった時に最も出番がある1頭と見ています。



もともと高いレベルの末脚を見せていたカズペトシーンは距離延長が功を奏して結果が伴ってきました。

陣営は「追走が楽になった分だけ脚を溜めることができて、終いの切れ味を存分に生かせる。それにしても前走は凄かったね」と満足気で、中2週で同コースのココへと参戦してきました。

その前走で6馬身差をつけたポッドロゴは土曜の中京10R・恵那特別で2着に1馬身半差の完勝。3着だったダディーズトリップも連続3着だったことから◎の強さがますます際立ちます。

最終追いに跨った池添師も「今は凄く具合が良いのが伝わってきます。万全の仕上がりです」と夏競馬から充実のシーズンを過ごしており頼もしい限り。

展開についても、積極策で運びたい馬も多く、フルゲートであれば自然と引き締まった流れになることが想定できます。いつも通りの終い勝負で突き抜けてくるでしょう。

主張の対抗が初ブリンカーで激変気配のフルオール

骨折明けの前走が「次を見据えた仕上げ」ながら0秒5差の6着と大負けすることなく地力があるところを見せました。

この中間は「反応を高めたい」という意図でブリンカーを着用したところ、「調教で試してみたら別馬と思えるくらい効果があった。ひと叩きした上積みも大きいし、噛み合えば馬券圏内あるかもよ?」と陣営のトーンが急上昇してきました。

ここは配当爆上げの活躍を期待します。



ココは大きく前進可能な条件が揃ったサンライズプルートを本命。

長いこと1600〜1800mで使われてきましたが、2走前に「1600mだと案外伸びないんです。1200mで溜めたら切れる脚を使えそう」と思い切って距離短縮するも6着。

そして前走は、再び1600mに戻しましたが、短い距離を使った影響もあって河原田騎手がずっと引っ張り切り。折り合いを欠いて力を発揮し切れずという内容でした。

そんな近走を経て、今回は1400m戦で鞍上を松山騎手に戻して巻き返しを図ります。

気になる状態面については「相変わらず調教での動き、馬の雰囲気は良いです」とダメージは見られず「あとはどれだけスムーズに運べるか。1勝クラスにいるような馬じゃないからそろそろ勝ちたいです」と依然として強気。

注目度が薄れてきた今回が狙い目です。



突出馬が不在の牝馬限定戦であれば、坂路の最終追いで自己ベストと0秒1差に迫った7歳馬ヤマカツパトリシアに4年ぶりの勝利があってもおかしくありません。

陣営は以前から「気ムラなタイプだから走ってみないと分からない」と本音をこぼしていた個性の馬ですが、長期休養以降の直近3戦はいずれも現級上位レベルの走り。

特に近2走は牡馬が相手で、連闘だった前々走は直線で前が狭くなり満足に追えなくても勝ち馬と0秒1差の4着。前走は勝ち馬が別格だったとはいえ、メンバー2位の上がりで2着とは0秒4差。この馬なりに安定感が高まっています。

春は連闘しつつの3戦で終え、ひと息入れての今回。

「もともと先週に使う予定だったが、動きが案外だったため無理せずスライド。そこでビシッとやった効果か、今週の動きはグンと良くなった。仕上がりは進んだし、これならやれる態勢。この相手関係なら当然楽しみ」

と、陣営のトーンも良好。思い切って狙ってみたい1頭です。



厩舎と近しい関係者が「あそこでは珍しく“イチオシ”って話」と盛り上がっているオーブルクールを中心視します。

デビュー戦となった6月の未勝利戦では、キックバックを嫌がり外に持ち出さざるを得ない状態で、終始外々を回すロスが響いて見せ場なく12着。ただ、騎乗した原騎手は「背中の良い馬で素質は感じます。外枠だったら違ったかもしれません」と感触自体は案外悪くなかった様子。

そして前走。15頭立ての12番と外目の枠を引き、スタートも抜群に良かったことですんなり先行策に持ち込むことができました。内の様子を見ながらポジションを押し上げ、最後は4馬身差の力強い内容で、石橋騎手も「最後まで余裕がありました。今後が楽しみな馬ですよ」と高評価。

今回は中1週での参戦で状態面がカギとなるも「デキは好調をキープ。前走と同じ芝スタートなのも良いし、石橋騎手も自信を持ってくれているからスタートが決まればやれて良い」と昇級戦から強気ムード。



ダンツティアラが3歳秋を迎えて上昇ムード。

モレイラ騎手で2着に2馬身差の圧勝を決めた前走も「まだ全力を出し切れていないから、集中力が増してくれば先々も楽しみ」という感触ながら、同日の2勝クラスより0秒3速い勝ち時計をマーク。

2〜5着馬がその後すぐに勝ち上がり、4着馬は1勝クラスも勝利しているほどレベルの高いメンバー構成だったことも強調材料となっています。

今回は4か月ぶりの実戦。「春に勝てたこともあって夏に無理せず成長を促す期間に当てることができました。調教の動きから集中力アップが感じられるし、全体的に底上げされてきている」と順調に上向いてきました。

「メンバーがそこそこ揃ったけど、厩舎サイドは結構強気で星勘定している馬だからね」と厩舎に近しい関係者談。中山ダ1800mは連続2着があるように経験済みで、夏に重賞2勝などの活躍を見せた佐々木騎手を配して勝ちにきました。

対抗には同じく昇級組のコッレヴェッキオ

メンバーレベルが低下している時期とはいえ初ダートでいきなり3馬身差の完勝と適性の高さを見せました。

「調整方法も試行錯誤しながらだいぶ定まってきました。ダート替わりと上手く噛み合ってくれましたね。この中間も短期放牧を挟んでから、しっかり乗り込んできました」と陣営も手の内に入れてきた様子で、期待感を持って送り込んできました。

馬の個性については「まだトモが緩いのでスタートからしばらくはゆっくり運ぶことになるでしょう。馬が行きたくなって、エンジンが掛かったところで動き出せば堅実に脚を使ってくれます。能力だけなら即通用して良いですよ」との分析。まだ粗削りながらも魅力的です。



有料のオフレコ情報を多分に含むため非公開。



デビュー戦では若干の出負けも何のその。スッと2番手に取り付き、最後も楽な手応えのまま一気に突き抜けたエイシンワンドが本命。

夏の中京ではCBC賞(G3)を含む7勝で開催リーディング3位と好調の幸騎手。前走後には「これだけの良い馬、普通だったら僕に頼まないですよね?」と謙遜しながらも素質の高さを絶賛していたようで、この中間も最終追い切りに跨って好感触を掴んでいます。

残念ながらオフレコなので詳細は明かせませんが、実際ワケアリでもろもろの事情があって幸騎手に回ってきた経緯があります。

陣営も「半月ちょっとで馬体がガラッと変わるようなことはないが、回復が早くて状態をキープできている。順調なのが何より。レースを経験したことでハミをしっかり取るようになったし、重賞のココでも楽しみ」とかなり前向きに送り込んでいます。



思い切った距離短縮で結果を求めてきたケーブパールが狙い目。

本来であれば2週前の中京開幕週、鞍ケ池特別(芝1600m)を予定していましたが、蕁麻疹の発症により回避。幸い程度は軽く、すぐに運動を再開できたため大事には至りませんでした。

今回は1800mからデビュー勝ちした時の1400mへと条件をガラッと変更。

これに関して陣営は「これまでは、※※※有料のオフレコ情報※※※で、距離短縮を決断しました」と本音を明かしています。全国リーディングトップの友道厩舎の判断なら心配する必要はないでしょう。

近走と違い、折り合いを気にせず乗れるのであれば、何とか我満しながらでもレベルの高い中距離馬たちと互角に渡り合ってきた能力が際立って映ります。難なく勝ち切る走りっぷりを期待します。



ここは単騎逃げ濃厚のトゥードジボンが粘り切ると見ました。

2連勝で京都金杯(G3)に挑み、3着に健闘したことを思うと“まさかの2桁着順”が3戦も続きましたが、陣営は「そもそもの力関係もあると思います。ただ、東京の坂に上手く対応できなかったり、渋った馬場を苦にしたり、この馬の走りができなかったのも事実です」と敗因を挙げています。

そんな経緯から、直線が平坦な京都の良馬場という好条件が揃った前走・米子S(L)で一変を果たし、その後はサマーマイルシリーズで「初めてだけど、きっと合うと思う」と新潟コースのココに転戦してきました。

「この中間も暑さにこたえず元気一杯。輸送や暑さを考慮して余力を残す調整ができる余裕がある」と、抜かりのない仕上げでシリーズ優勝賞金3000万円(馬主に2,400万円、厩舎に600万円)へとポイント加算を目指します。

対抗には同じ米子Sで2着だったディオを抜てきします。

11着に敗れたダービー卿CT(G3)は中2週、中2週と間隔が詰まっていながら更に仕上げていった分、デキ落ち状態だったとのこと。

その反省を生かして臨んだのが前走で、しっかり状態を上げて2着。前が止まらない展開を好位外目の追走から1頭だけ着実に伸びてきました。勝ったトゥードジボンより1キロ多く背負っていたことを考慮すれば負けて強しと言えるでしょう。

この中間は、初めての夏競馬で1週前の様子から「夏負けかも?」と怪しげなトーンでしたが、最終追い後には「一気に良くなった。ただボケッとしていたのが調教でレースモードになった。デキは前走以上。これならもう大丈夫」としっかり活気が出てきました。

春の連勝時にはホウオウビスケッツやシルトホルンなどを寄せ付けずに完勝しており、重賞級メンバーの中に入っても互角以上にやれる素質は十分。安定した先行力でここも粘り込みます。



前走と違い全く不安なくレースを迎えるテウメッサを中心視。

春は桜花賞出走を目指して押せ押せローテで「馬体が減っていたし、レース後は軽いコズミも出た」とあって休養目的で放牧へ出していました。

しかし、オーナーサイドに“秋を見据えて早めに勝ち上がっておきたい”気持ちが生じたことで使うことになった前走は中途半端な状態。

「トレセンに戻ってきてからカイ食いが今ひとつ」「桜花賞と比べてもデキが落ちていた」と更に馬体を減らし、厩舎サイドとしては不安の残る状態での出走。結果的に難なく勝利を挙げたことで能力の高さを再証明しました。

この中間は、そのようなゴタゴタは一切なく「食欲、状態、馬体の張り、どれも前走より上」と着実にトーンアップ。

能力面に関しても「桜花賞はずっと中団外目を通ってきて0秒6差だからね?今後、どこかで重賞を勝てても不思議じゃない。一番はマイルだけど1800mも守備範囲。切れ味を発揮できる外回りコースも申し分ない」とココも通過点と見ているレベルです。

牝馬同士、3歳馬の斤量差となれば、直線で一気に抜け出す快勝ぶりを見せてくれるでしょう。



自己条件で再スタートするエレクトリックブギはココ目標に順調な態勢です。

小倉1800m→中山芝1800mと小回りコース2連勝で臨んだ前走のプリンシパルSは道中で折り合いを欠いて力み、ゴール200m手前で失速と本来の力を発揮できずに終わりました。

スタートが安定して上手で、スッと好位で流れに乗れる小回りコースが合っているため、この中間はココ目標。「しっかりリフレッシュして順調に仕上がっています。連勝していた頃と比べても追い切りの質が良くなっています」と厩舎サイドも納得のデキです。

新馬戦以来のコンビとなる三浦騎手も自厩舎の馬だから勝手は分かっていますし、2週に渡って跨り「良い具合に落ち着きがある。これなら力は出せるし勝ち負けになると思う」と好感触を掴んでいます。

対抗には同じ3歳馬のレガーロデルシエロ。接戦を演じてきた馬たちが揃って後の重賞でも好走しているように、確かな素質を秘めています。

今回は1800m戦となりますが「小回りコースであればこの距離でも大丈夫。前走は行く馬がいなくて自然とハナに立ったけど、今回は行きたい馬がいるしレースを組み立てやすい。まだまだ成長していて状態も良いし、ポンポンと上に行きたいよね」とこちらの陣営も強気。堅実な上位争いが期待できます。



ここまでの4戦は全て北村宏騎手が騎乗してきたゼウスビスティー

同騎手は6/19(水)から休業となっていますが、これは肩に入っているプレートの違和感を解消するための手術や回復にあてる期間となっています。

ゼウスビスティーの前走は6/16(日)。決して本調子とは言えない騎手を背に、約8か月ぶりの久々、強気な立ち回りで渋太く粘って僅差2着。良馬場で1分24秒3の走破時計は1勝クラスであれば上位で、順調ならいつ勝っても良いレベルです。

今回は中2週での出走となりますが、陣営は「前走の反動は見られないし、以前よりも脚元がしっかりしてきたから、ようやく詰めて使えますよ」といつになく順調な臨戦過程であることを強調。

続けて「もともと素質があるのは分かっているので、あとは体が付いてくれば。前走は力むところがあったから、距離短縮で折り合いを気にせず力を出し切りたい」と順調なうちに決め切る算段です。石橋騎手の全力追いもプラスに働くでしょう。



7/4(木)メルマガでもご紹介したとおり、ダノックスは7/2(火)に都内の某ホテルでダービー祝勝会を行い、7/7(日)には昨年3億4100万円で取引したダノンシーマがデビュー、更に週明けにはセレクトセール2024が控えているように、7月の頭からかなりの盛り上がり。

この流れに乗じて、騎手・厩舎サイドとしても勝ってアピールしておきたいのがダノンセシボンです。

昇級戦となった前々走は、好スタート・好ダッシュでハナを奪うも、3コーナー手前で外から被される苦しい展開となりましたが、0秒5差の8着と健闘。前走はスッと2番手に収まってそのまま2着。相手が悪かっただけで十分にメドを立てました。

その後は「1200mでも掛かる馬だし、昨夏に勝っているこの条件を目標にしてきました」と狙いを定めた臨戦過程。

小倉というのもポイントで、「神経質でハロー跡の切れ目に驚いて飛び上がる仕草をすることがあるんですが、京都や小倉はそれ(切れ目)ができにくい。前走では芝とダートの切れ目に反応しなかったから、そこは成長ですね」という個性派。

それでも「テンのスピードに関しては現役でもトップクラスだと思っています。仕上がりも良いので勝ちたいですね」と自信たっぷり。

癖も知っていて3走前に勝利経験のある坂井瑠騎手であれば何も不安はありません。



前走・大沼Sは、入念に乗り込んできた割には「久々だし地力に期待したい」という地味なトーンながら一旦は抜け出す見せ場を作ったテーオードレフォン。左後肢を落鉄していたことも少なからず影響していたでしょう。

ひと叩きした今回は、「急上昇とまではいかないが、馬の質が明らかに良くなってる。これならもっと粘れて良い」と着実に良化しています。

同型との兼ね合いがカギになりますが、スタートは安定して速く、揉まれず立ち回れる想定ができる相手関係。中心視できると判断しました。

◎と揃って粘り込む見立てでサンテックスを対抗に。

蟻洞により長期休養を余儀なくされましたが、これが良い成長に繋がり、もともと「素質はオープン級」という陣営の期待馬が一気に本格化してきました。

9着に敗れた2走前の敗因がレース前のイレ込みで、昨夏にも経験している滞在競馬はプラスに働きます。「キッチリ仕上げて函館入り。輸送後も好調を維持しており悔いのない状態」と必勝態勢で臨んでいます。

前走は11番人気と低評価でも好メンバー相手に堂々の勝ちっぷり。オープンでも即通用の器です。



皐月賞まで戦い抜いた上で、主戦の三浦騎手が「2000mはギリギリ」とジャッジしていたシリウスコルトが適条件を目標にして万全の態勢。

この馬のことを知り尽くしたジョッキーが2週続けて追い切りに跨り、「状態はメチャクチャ良い。我慢が利いたし心身ともに成長を感じた」と好感触。担当厩務員も「前走と違って追い切り後もカイ食いは落ちていない。不安なくレースに臨める」と順調そのもの。

弥生賞(G2)で3着の実績がありますが、当時は荒れた馬場を苦にしてスムーズさ欠いていたことを忘れてはいけません。距離だけでなく開幕週の馬場も大歓迎。おまけに1枠を引き当てたことで距離ロスを抑えながら先行策に持ち込めます。

好走条件が揃ったココは重賞初制覇の一大チャンスです!



15着に敗れたエイシンエイトの前走は、飛び上がるようなスタートで後手を踏み、挽回しようと押し上げて行くも、序盤のスタミナロスが大きく響いて失速。ジョッキーも負担を掛けぬよう無理せず流すだけというワケアリ敗戦。

地方から中央に転入してきた当初、手綱を取った津村騎手が「短距離で変わりそうな馬だよ」と予言していた通りに1200m戦で躍進。今回と同じ55キロを背負っていた南総Sでの走破時計1分7秒3はオープン・重賞級。これまで接戦を演じてきたオタルエバーやバースクライを物差しにすれば3勝クラスはいつ勝ち上がっても良いレベルです。

この中間は、中央初勝利を挙げた函館1200mを目標に、他の久々組よりも少し早い5/9に帰厩して乗り込み始め、「美浦でテキ(田中剛調教師)がビシッとやって、万全の状態でこっちにきました。ジョッキーが乗って整えるだけでもう大丈夫。理想的な内枠を引けたからインで脚を溜めて、あとは捌きひとつ」と陣営の思惑通りの臨戦過程で来ています。

距離ロスを抑えて、混戦ハンデ戦を一歩抜け出す競馬を期待します。



テリフィックプランの前走は、川田騎手サイドも「勝負気配を感じる依頼だった」という陣営の期待どおりの6馬身差V。良馬場で1分54秒2の勝ち時計も優秀で昇級即通用の器です。

その後は間隔をとって成長を促し、追い切りでの動きも時計もこれまでとは見違えるレベルで良化しています。また、この日の萩原厩舎は4鞍全てがルメール騎手とのコンビで全勝しても不思議じゃないレベルの強力ラインナップ(1R,5R,8R,12R)。

乗り替わりの不安は全くなく、ノビノビと走れる東京ダ1600mの大外枠ならこの馬の能力を出し切れる絶好の条件でしょう。誰にも邪魔されることなく連勝が期待できます。

レオスパークの前走は「相手を見極めて1週早めて使った」、「チークPを着けたら前向きさが格段に上がって強い勝ち方だった」と陣営の作戦が上手く決まった形。

その後は「牧厩舎は詰めて使いたがるから、それをなんとか押さえてここまで待ってもらった。状態は高いレベルで安定している。前走で大幅に時計を詰めたし、斤量差を生かして結果を出したい」という勝負の臨戦過程。勢い確かな3歳馬2頭に注目です。



芝1200mでは5戦4勝・2着1回。半兄にスプリント路線で活躍したハクサンムーンがいる快速血統サトノレーヴが5歳夏を迎えて本格化ムード!

前走の春雷Sはモレイラ騎手の好騎乗もあったとはいえ、1分7秒1の好時計で快勝。芝1200mでは全く底を見せておらず、厩舎サイドは夏場に賞金を加算して秋はスプリンターズS参戦の青写真を描いています。

特に3歳夏の函館で騎乗して以来、芝1200mで4戦騎乗経験がある浜中騎手は同馬の素質を惚れこんでいて、「※有料のオフレコ情報※」と陣営に●●。モレイラ騎手が先週で短期免許の期間が切れたことで、3走ぶりのコンビ復活となりました。

ちなみに浜中騎手は同じスプリント路線にナムラクレアというお手馬がいる状況。それにも関わらず志願の騎乗となれば取りこぼしは許されず、陣営の恩義に応えるべく渾身騎乗が期待できます。

また逆転候補として要注目は、先週メルマガで勝負話を先行公開した▲ウイングレイテストです。既報どおり中間は破格の好時計を連発。初の1200mに対応するためスプリント仕様の調整を施されています。

4週続けて追い切りに騎乗した松岡騎手も「※有料のオフレコ情報※。前走の1351m戦は速い海外馬に混じってもスピード負けしませんでしたし、1200mも対応可能でしょう。ここで結果を出せるようならスプリント路線が見えてきますし、好結果を期待したいです」と伏兵級の馬とは思えないトーンです!



メイショウヤーキスと松本好雄オーナー2頭出し、◎メイショウタイゲイに“買い”情報。

前走はデビュー以来初めてとなる4コーナー先頭の積極策で2着に好走。ところが騎乗した団野騎手は「逃げの競馬に戸惑ったのか直線で集中力を欠いていました。乗り方次第で勝てたレースですし、あれは自分のミスです」と関係者にまさかの謝罪!?

当時メイショウタイゲイは6番人気の伏兵。それにも関わらず従来と違った戦法で新味を引き出したことを厩舎サイドは高く評価しており、「団野もよほど手応えがあるんだろうね。逃げなくても競馬はできるし、使いつつ調子を上げている今回は狙って面白いと思うよ」と再度の大駆けムードを漂わせています。

対抗は松本好雄オーナー2頭出しメイショウヤーキスも侮り難い存在も、ここに来て関係者の評価が急上昇している○パドマが妙味。前走は初のダ1400mで4着に敗れたものの、ダ1200mでは今回と同舞台になる現級2着を含め2戦2連対と底を見せていません。評価を下げている今回は絶好の狙い目です。



毎週末のメルマガで公開しているウォッチリストで例えれば『前走ワケアリ』となるペアポルックス

「将来的に重賞を勝てる馬。リステッドのOP特別で足踏みしてもらっては困るし、1400mがどうこう以前の問題として“どう勝つか”が大事」と異例のトーンで臨んだ橘Sは、スタート直後から新人の柴田裕騎手が乗るジョーローリットに競られる形に。

また、勝負所で人気を分け合っていたオメガウインクが外から被せてきたことで、やむを得ず馬体を接触させて強引に進路を確保。その代償として合計4頭の進路を妨害してしまい、騎乗した松若騎手には1万円の過怠金が課せられたのをご存知でしょうか?

松若騎手にしては珍しいラフプレーに当人は「1400mだったので上手く溜めて運びたかったのですが……。道中で(ジョーローリットに)こすられて、そこでエキサイトしてしまいました。並みの馬なら厳しい展開でも2着に踏ん張れたように素質は高いです」と反省の弁。

不完全燃焼の競馬にも厩舎サイドは「競って来たのがアンチャンでは仕方ない。向こうは『何が何でも逃げろ!』と指示されていただろうし、1400mも気持ち長かった。この馬の能力を再確認できたし、スプリント戦に替わり改めて期待したい」と再び勝負の手綱を託されました。

1200mでは1分7秒8の持ちタイムを筆頭に2戦2勝。全く底を見せておらず、前走のワケアリ敗戦で評価を下げている今回は絶好の狙い目となります!



金曜メルマガ・土曜のウォッチリスト【関係者情報から狙える厳選馬】でもお伝えしたとおり、当初は京王杯SCでママコチャに騎乗予定だった川田騎手。しかし、お目当ての馬が回避し一時は土曜東京での騎乗を見合わせる動きがあったものの、最終的に川田騎手が「あの馬がいるなら(乗りに)行きたい」と関係者に直訴した勝負馬がマキシです。

厩舎サイドは「この馬は(川田)ユウガ以外だと掛かってダメ。以前に東京でバシュロを乗せた時は酷かったからね」と名手の手綱を信頼。折り合いが課題も、デビュー当初から陣営内で「積んでいるエンジンはオープン級」と評価されていた素質馬から狙います!



3歳牡馬クラシック路線にジャンタルマンタル以外の手駒がいない社台RHサイドの意向により、前走は皐月賞に出走。しかし、予てから距離不安を感じていた川田騎手の懸念どおり3着に敗退。ハイペースで飛ばす流れを自ら勝ちに動いたとはいえ、残り200m過ぎでバッタリ脚が止まったのは“距離の壁”でしょう。

中2週で再度の遠征競馬も厩舎サイドは当初からNHKマイルC参戦を視野に入れており、高野師は「皐月賞が実質的な調教代わり。疲れは無いし勝ち負けできる状態にある。マイルなら強気の競馬で突き抜けられるはずだよ」と積極策で押し切る構えです!



サトノラクローヌの前走は、積極策で運んで3着も、佐々木騎手が「直線で手前を替えられませんでした」と悔やんでいたことを踏まえると上々の結果と言えるでしょう。

今回は、厩舎サイドも「いい決め手を持っているから東京が合っている。今の未勝利なら力は上だし勝ち負けを」とコース条件は好転。土曜5勝と好調のモレイラ騎手なら能力を発揮し切る騎乗が可能で軸に最適。

シンバーシアは「坂路中心の調教に変えたことで動きは良くなっています。ひと叩きした上積みもあるし、キッチリ巻き返したい」と上昇ムード。

日曜から復帰のルメール騎手に合わせてココになった経緯はありますが、前走後に「次は違った競馬ができるはず」と前進を見込んでいた1頭ですから、ガラリ変身を期待します。



自信の本命馬として阪神大賞典を圧勝したテーオーロイヤル。その際に陣営から「デキは2022年の天皇賞・春で3着した時よりも上。G2に使うのがもったいないし、次走まで“お釣り”が残っているかどうか…」と懸念の声が挙がっていたのを覚えているでしょうか。

ところが、1週前追いでは従来の自己ベストを0秒5更新する好時計。菱田騎手も「想定より1秒弱速くなりましたけど、状態は前回よりも良いくらいです」と相当な手応え。

これには陣営も「正直、前回がピークだと思っていた。でも、まだ“上”があったね(苦笑)。骨折で1年近く休んだことで逆に成長を促すことができたみたい。2年前とは中身が違うし、今回は自信を持って送り出せる」と驚きを隠せなかったほど。



デビュー当初から関係者の間で「シュガーハートの仔では兄キタサンブラック以来の“当たり”」と評され、偉大な兄の主戦を務めた武豊騎手も素質を絶賛するシュガークンのレースぶりに注目!

前走時は陣営が「ドロンコ馬場に引っ掛かったのか道中で落鉄。しかも勝負所でバカついてあの勝ちっぷりだからね。改めて能力の高さを再確認できた」と最敬礼したほど。

中間には先輩オープン馬を子供扱い。武豊騎手も「1頭になると前走みたくフワっとする面があるけど、併せる形だと反応が凄く良い。レースでも同じ走りができれば(日本ダービーの)権利は獲れるんじゃないかな」と、最低でも2着という口ぶり。



コガネノソラは2戦2勝と相性抜群の横山武騎手から、初騎乗となる石川裕騎手に乗り替わりは気になるところも、陣営は「(石川)ユキトも武史と話をしてクセは把握しているみたい。オープンに入っても能力はヒケを取らないし楽しみだよ」と、特別登録していた先週のフローラSを見送りメンバーが弱化したスイートピーSで必勝態勢。



陣営が「前走は出走レースを間違えた。2走前の結果から問題ないと判断したけど……。結果論になるが同じ週の日曜に組まれていた東京ダ1400mに使えば良かった」と反省の弁を口にするワケアリのエピックジョイ

この結果を受けて中間は東京ダ1400mの牝馬限定戦を目標に調整。G1裏開催で相手関係にも恵まれた。

また鞍上には永島まなみ騎手を配し、陣営は「最近はよく乗れているからね。より期待値を上げるための2キロ減。スムーズな競馬ができればチャンスはある」と、2ケタ着順大敗からガラリ一変を目論んでいる。



馬房が常にパンパンの友道厩舎がこの時期まで4歳未勝利馬を走らせるのも、初ダートの前走で大敗していながら川田騎手が継続騎乗するのも異例なアドマイヤソラ

厩舎に近い関係者からは「前走時は1週前でドウデュースに先着。調教の動きから厩舎サイドも『1勝クラスなら十分通用する』ってことで残しているみたい」との話。

前走の10着も「勝負所で他馬の進路を妨害した時点で追っていなかったように完全にヤラズ」。間隔をあけたことで状態は上向き、今回は「(川田)ユウガの進言でハミを交換する」とのマル秘情報もあり、前走で人気を落とすようなら黙って買いの1頭。

ダノンヒューマ陣営は「ここ2戦のように最内枠を引いて砂を被る形だとサッパリ。未勝利を勝った時みたく外枠から多少の距離ロスがあっても揉まれずスムーズな競馬をすれば1勝クラスでも通用する」と強気。8枠11番を引いた今回は好条件が揃った!



前走で4着だったティニアの前走は、厩舎サイドが「普段は掛かるくらいの馬が勝負所で押して押してだからね。中身の問題だよ」、戸崎騎手も「久々の分だけ多少余裕を感じました。叩いて良くなりそうな雰囲気の走りでしたし、今回は期待して良いと思います」と反撃ムード。

2着だった前々走でもモレイラ騎手が「このクラスはいつでも勝てる馬だよ」と太鼓判を押していた1頭。関東圏の2勝クラスなら好勝負必至!

ニシノコウダイは厩舎サイドが「前走は出遅れて後方から回って来ただけ。疲れは無いしクセを知ってる勝浦さんが中山にいるなら」と怒りの連闘策に踏み切った経緯あり。



アスコリピチェーノの北村宏騎手は桜花賞から逆算して復帰スケジュールを組み、栗東まで駆けつけて勝負仕上げを施すなど、勝負気配は出走馬の中でも1,2位を争うほどで「状態面、精神面とも不安はありません。馬の力を信じて乗れば、自然と結果は付いてくると思います」と自信満々。取りこぼせば乗り替わり濃厚なのはジョッキーとて百も承知。背水の陣で臨む渾身騎乗でG1連勝を狙う。

ステレンボッシュは陣営が「あの馬にはもう負けない」とアスコリピチェーノを名指しでライバル視。モレイラ騎手は21/22年シーズンにおける香港2位の実績で取得しているJRAの短期免許の資格を来年以降は満たせなくなる可能性がある中で『当該年または過去2年でJRAのG1競走を2勝以上』という規定をクリアするためにも勝負気配は高い。



前走はオープン級の爆速タイムで勝ち上がったリシャールケリーの相手探し。福島開幕週の芝1200mを目標に調整され、陣営も「スタートを決めてスピードを生かす競馬ができれば押し切れる」と連勝を狙っている。

そのライバルとなりそうなのが1週前追いで自己ベストを1秒2も短縮したハクサンパイオニア。これを見た厩舎サイドは「結果論だが、前走は使い詰めでデキ落ちしていた。立て直して良い状態で使えそう。4走前(現級2着)と同じ走りができれば勝ち負け」と一変ムード。



「前走の感じだと2000mに替わるのは良さそうだし、クラス2戦目で状態が上向いている今回は好勝負になる」と陣営が自信を深めていたコスモフリーゲン

同馬はマイネル軍団の個人馬主向け共同出資馬「コスモオーナーズ」所属ということもあり、馬主サイドの意向でジョッキーを起用できるのが特徴。クラブ馬のラフィアンと違い会員に気遣いを必要とせず、デビュー戦から柴田大騎手が続けて騎乗している理由でもあります。

この中間も付きっ切りで調整して勝負仕上げを施しており、「いつまでもチャンスを貰える立場では無いですからね。ここは決めておきたいです」と巻き返しに気合い十分。貴重な将来のオープン級お手馬死守のため“絶対に負けられない戦い”に挑みます!



G1の裏開催でリーディング上位騎手が不在。一年ぶりに木幡巧騎手に手が戻るミトノオー。陣営は「気性的に注文の付く馬だから普段から調教に乗っている巧也が1番分かっているはず。単騎逃げが見込めるメンバー構成、相性の良い舞台で巻き返し」と虎視眈々!

騎手、厩舎が今年未勝利と片目すら開かない状況で厩舎スタッフも「こんな状況だし馬主さんに色気を持たせたくなかったから公式の場では控えめなコメントに留めたけど、正直これは負けられないくらいの気持ち」と大駆けムードを漂わせています!



「パンとすれば条件戦に留まる馬じゃない」と期待が大きい未完の大器ホールネス。主戦を務める西村騎手も「本格化すれば上のクラスでもやれる馬です!」とキッパリ。3キロ増が嫌われるようなら馬券的にも絶好の狙い目です。

シーウィザードの前走(5着)はスムーズさを欠き、荻野極騎手もクビを覚悟していたそうですが無事継続騎乗。当然、巻き返しに燃えていいます。長期休養明けの反動はなく、現級実績もありますから上位評価は必須です。



前週の日曜中京7Rで揃って3,5着に敗退し、怒りの連闘に踏み切った2頭に注目!
直線で何度も前が壁になる場面があった◎アクートゥスは、レース後に鞍上も平謝り。陣営は「現級で通用することは分かったし、デキ落ちもない。スムーズなら好勝負」と巻き返しに意欲。
前走で◎に先着した○レオンバローズは「来週と迷ったけど、(想定段階で)手薄なココに。前走は掛かった分の差での負け。ソロソロ順番」と今度こその構え。 両馬ともしっかり好走し2頭軸マルチで万馬券的中!



主戦の菱田騎手が「一時のスランプは完全に脱しました。動きはめっちゃ良かったですよ。ここで良いレースをして天皇賞・春へ向かいたい」と異例のトーンで状態の良さを強調していた◎テーオーロイヤルが5馬身差の大楽勝!
前走で痛恨の不利がありながら3着だったワープスピード。陣営は「スムーズなら別定G2でも通用する」と巻き返しに燃えており、勝負の手綱を託された川田騎手の好騎乗も加わっての激走でした。



カネコメシスターは陣営が「良かれと思って使った1400mがダメだった」という前走から、今回は主戦の団野騎手も「1200mの方が合っています」「坂がある阪神の方がいいと思います」と進言したように気合の入る一戦。見事に結果で応えました!

低評価ながら3着に粘り込んだのがメイショウヒヅクリ。集中力を増すために前走からチークを着用。更に腕っぷしのある和田竜騎手へスイッチ&牝馬限定の平場戦という条件であれば軽くは扱えません。



ジェニファーの前走は「積極策の指示が裏目に出た」と敗因は明確。「この馬を分かっている」角田河騎手を続投。「新馬と同じだけ走れば勝てる組み合わせ。オーナーの期待馬でもあるから改めて期待したい」と陣営の思惑通りに完勝!

高配当馬券を演出したラムテリオスは、この時期特有の激走パターンに当てはまる初ダート組&乗れている減量騎手が上位評価の決め手になりました!



◎セレシオンは最終追い切りに跨ったジョッキーも好感触、「ここ2戦は展開のアヤみたいなところで負けている感じ。注文のつくタイプではあるが、このクラスを突破できる力は持っており、ソロソロ決めて欲しいね」と陣営。



◎ゴールドハイアーは前走後に「この競馬が次に繋がる」と横山和騎手。この中間も「休み明けになるが、●●●オフレコ情報●●●。脚質の幅も広がったし、積極的に乗るキングとも手が合うと思う」と盛り上がっている。



◎ムーヴは三浦騎手と手が合っていて抜群の安定感。「ひと叩きして状態は上向き。コース替わりは問題なく、今回は展開も向くはず。差し切りを期待」とメンバー構成を見ながら自信を含めている。





前走で騎乗した吉田豊Jが「今日はテンションが高かったので心配はあったが、レースでは折り合ってうまく運べた。最後は良い脚で伸びており、差す競馬が板についてきた」と手応えを掴んでいた【辻高史】オーナーの勝負馬カンパニョーラに孤高の本命印。テンに速い馬が揃いHペース必至の今回は一気の差し切りまで。不動の対抗には【サンデーR】の勝負馬エレガントムーンを推奨。「前走で㈫着と中山コースにもメド。間隔はあいたが、気のいいタイプなので、むしろその方が良い。馬を怖がる面があるので、外目の偶数枠を引けたのは何より。牝馬限定のここはキッチリ決めておきたい」と関係者。



初ダートだった4走前のBSN賞を2馬身差で快勝。続く、シリウスSでも㈪着に好走すると、JBCレディスクラシックでJpn1を制覇と、ダート転向で素質が開花した【中西浩一】オーナーの勝負馬アイコンテーラーに確信の本命印。前走のチャンピオンズC大敗については「そもそも相手が強かったし、砂を被って進みが悪かった」と、関係者は敗因を分析。今回は(ジョッキーのケガで実現しなかったものの)、本来は前走でもタッグを組む予定だった武豊Jを起用し、巻き返しを誓っている。「ハンデ57キロは想定内。シリウスSがそうだったように、このコース形態なら位置を取って運べるだろうし、デキも良いので前走のような事はないと思うよ」と、担当も力が入っている。

不動の対抗には【大八木信行】オーナーの勝負馬ダイシンピスケスを抜擢。逃げて2連勝と己の形を確立。今回も単騎が見込める組み合わせ。「心身のバランスが噛み合って、スタートが決まるようになったのが大きい。脚抜きの良い馬場も歓迎のクチ。自分のリズムで運べれば、3連勝も十分に可能」と関係者。



昇級後2戦連続㈪着と惜しい競馬の続く【ゴドルフィン】の勝負馬シラキヌが、今度こそ決める。「前走から中1週になるが、気難しい馬なので、変に間隔をあけるより詰めて使った方が良いタイプ。もちろん、馬がパンとして体調面も全く問題ない。前走で右回りもクリア。まだまだ上を目指せる馬だと思うので、ソロソロ決めて欲しいね」と関係者。

不動の対抗には【キャロットF】の勝負馬ストリンジェンドを推奨。昇級初戦の前走で㈪着とクラスにメド。しかも、直線でインを突いた勝ち馬に対し、馬場の真ん中をキッチリ伸びてのもの。「中間に短期放牧を挟んだが、緩めず乗り込んで好調をキープ。チークの効果で最後まで集中して走れるようになっており、今回も崩れる事はないでしょう」と関係者。



11ヶ月振りの出走でも「関係者が出たトコ勝ちを狙っている」との強力情報を入手した【横井良明】オーナーの勝負馬サラサハウプリティに孤高の本命印。元々は関係者が桜花賞を狙っていたほどの期待馬。残念ながら桜花賞出走とはならなかったものの、ファンタジーSとフィリーズRでも大きくは負けていない。「ダートは絶対に合うと思う。芝スタートで行き脚をつけて、砂を被らず前々で運べればアッサリまであって良い」と、担当も色気タップリ。ハヤブサマカオーにディーエスプルーフと、兄の勝ち鞍は全てダート戦。ここで一変の走りを見せる可能性は低くない。

不動の対抗には「鞍上の岩田望Jが土曜一番に星勘定している」との裏ネタも入っている【社台オーナーズ】の勝負馬プルートマスターを推奨。1年9ヶ月振りの前走は、抜群の行きっぷりで3番手を追走。直線では息が持たず伸び切れなかったものの、長期休養明けとしては上々の走り。「プラス16キロだった前走をひと叩きして、状態は確実に良くなっている。前走が『いかにも次は』と言う内容。展開的にもメンバー的にも、今回は勝ち負けでしょう」と関係者。



京都市内でクリニックを営む、バリバリの京都ご当地馬主で、京都金杯をコレペティトールで制し、初重賞制覇を飾った【加藤誠】オーナーの勝負馬サヴォーナに確信の本命印。神戸新聞杯で②着し権利を取ると、続く菊花賞でも⑤着に健闘。その後は放牧へ出して心身ともにリフレッシュ。今回は3ヶ月振りの実戦となるが「菊花賞当時と比べたら、だいぶ緩さが抜けて筋肉がついてきた。今年の活躍を期待している馬。ここを勝って天皇賞へ向かいたい」と、関係者は出たトコ勝ちを狙っている。鞍上の池添Jも高く評価しており、ここへの騎乗に間に合うように、昨年末には背中に入っていたボルトの除去手術を受け、文句ない仕上がりでこの一戦に臨む。

不動の対抗には【岡田牧雄】オーナーの勝負馬ブローザホーンを推奨。重賞初挑戦となった3走前の函館記念で、オールカーも制したローシャムパークからコンマ4秒差の③着に好走。負かした、マイネルウィルトス・ハヤヤッコ・ヤマニンサルバムが、その後に重賞で上位を争っているのだから価値が高い。続く札幌日経OPでは、後続に1秒差の大楽勝。期待された京都大賞典では、レース中に心房細動を発症し競走中止となり、今回は状態面が気になるところだが、関係者は「追い切り後には毎回、心電図を撮って問題ない事を確認している。落ち着いて走れるように、金曜には現地入りするなど対策もバッチリ」とデキに太鼓判。調教師の定年引退により、中野栄厩舎は2月一杯で解散となるだけに、今回は厩舎一丸となって渾身の仕上げを施している。



【ラフィアン】の勝負馬マイネルクリソーラに孤高の本命印。2走前のオクトーバーSでは⑥着に敗れたものの、逃げたヤマニンサルバムが勝ち、2番手追走のシルトホルンが②着、4番手追走のディープモンスターが③着と言う『行った行った』の展開の中で、後方13番手からメンバー最速の上り33.0秒を繰り出し⑥着まで追い上げる好内容。そして、前走のアンドロメダSでは、前日の降雨の影響で内の痛みが激しく、外を回した馬が上位を占める中で、1枠発走から外に出せずインを突いて伸びる価値ある内容の②着。「前走は馬場の良いところを通った馬に差されてしまったが、オープン2戦目で内容は格段に良くなっていた。その後はここを目標に順調な調整過程。スタートを決めて前々で流れに乗れれば重賞でも戦える」と関係者。右回りの周回コースには滅法強く、厩舎サイドも約4年半ぶりとなる重賞制覇に力が入っている。

不動の対抗には【ラ・メール】の勝負馬リカンカブールを抜擢。明け5歳にしてキャリア9戦と、体質が弱くなかなか使い込めずにいるが、3歳時には京都新聞杯④着に神戸新聞杯⑥着の実績。前走のチャレンジCでは⑦着に敗れたものの、スタートで躓き後方からの競馬を余儀なくされた上に、勝負所でフェーングロッテンに外から被せられ動くに動けないロスがありながら、ラストまでジリジリと脚を伸ばしていた。「出遅れた前走は仕方なし。それでもラストは良い脚を使っていたように成長は感じられる。内回りの2000mはベストの舞台。スタートを決めて流れに乗れれば一発ある」と関係者。1月5日が誕生日という事もあり、金杯には強い想いのある津村Jも、過去のレースをVTRで何度も見直し、3走前に同じ舞台で騎乗し勝利に導いた戸崎Jにアドバイスを求めるなど、2009年以来となる2度目の金杯制覇へ向け腕を撫している。



週中の大人気コンテンツ【今週の注目馬主】にも推奨している【社台RH】の勝負馬ジャンタルマンタルに確信の本命印。前走のデ杯2歳Sでは、3番手追走から直線早目に抜け出し、そのまま押し切る横綱相撲。レース後に鮫島駿Jは「デビュー前に調教に乗って、この馬で大きいところを、という気持ちで手綱を取らせてもらっています。将来性は高いですし、僕も成長できるよう頑張ります」と、大きな夢を語っていたが、厩舎サイドは初の牡馬によるGI制覇を目指し、鞍上を川田Jに強化し目イチの構え。「今週は、ジョッキーに上手くコンタクトを取ってもらう事に主眼をおいて、納得の追い切りができた。オンオフの切り替えがうまく、普段はリラックスしているが、競馬に行くとスイッチが入って真面目に走る。今回も持ち味である機動力が生かせる内枠を引けたし、GIでも勝ち負けになる」と関係者。

不動の対抗には『タガノ』の冠でお馴染み【八木良司】オーナーの勝負馬タガノエルピーダを推奨。キャリ1戦のみの牝馬だが、1.34.3の勝ち時計を含め新馬戦の数字が優秀。前半1000mは60.1秒のスローペースだったが、後半5Fを57.9秒でまとめラスト2Fも11.0−11.0の非減速ラップ。因みに、芝1600mの2歳新馬戦において、後半5F57秒以内かつラスト1F11.0秒以下で勝った馬は、過去にリバティアイランド・チェルヴィニア・タガノエルピーダの3頭のみ。先週の阪神JFを除外されてのスライド出走となるが、関係者は「放牧先で緩めて戻ってきたので、先週よりも今週の方が良いと思っていた。思惑どおり先週より一段ギアは上がっている。坂路で動く馬なので阪神へのコース替わりも心配ない」と強気の構え。かつてクロノジェネシスなども担当した厩舎イチの腕利きも「これはいいですよ」と色気タップリ。



【櫻井正】オーナーの勝負馬フィールザワールドに孤高の本命印。これまで東京ダート1400mを徹底的に使われ掲示板前後のレースが続いていたが、前走後に横山和Jは「うまく3、4角で射程圏に入れただけに、もうひと押しが欲しかったところですが…。今後は条件を替えてもいいのかもしれません」とコメント。その進言を受け今回は、はじめて中山ダート1200mに参戦。当人も「やってみないと分からない面もあるが、距離が短くなって最後まで伸びる可能性は低くないと思う」と腕を撫している。テンに速い馬が揃った今回は展開もお誂え向き。この人気なら狙ってみる価値はある。

不動の対抗には【森中啓子】オーナーの勝負馬シゲルファンノユメを推奨。初ダートとなった3走前こそ⑥着も、その後は関西馬相手に⑤②着と一歩ずつ前進。「ここ2走は直線が平坦な京都でよく追い込んでいる。直線に坂のある中山でこの相手なら差し切ってくれるでしょう」と関係者。



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